なぜ小国杉で?

生活の中に自然を
淡いピンク色で、木目が細かくとても綺麗な小国杉。生きた木々が持つ木目は一つして同じものはない。HigoBeatはその無垢の小国杉の良さを最大限に生かしたスピーカーをデザイン・製造しています。生活の中で私たちの身近で使うスピーカーとして見た目も良い。この国土で育った小国杉だから、私たちの風土そして生活の中にすぅ〜っと溶け込み馴染んでいく。

地元とのつながり
Higo Beat の工房は熊本県・南小国町にあり、杉山に囲まれています。
ここは標高400mを超える山間高冷地帯のため、九州でありながら冬は凍結し、厳しい寒さが訪れます。この寒暖の差があるからこそ、小国杉は九州の木の中でもゆっくり少しずつ育ち、木目の詰まった比重の高い丈夫な木となります。強度があり、害虫や湿気に強く、油ツヤも豊富です。色は淡いピンク色で年月が経つにつれて落ち着いた色に変化していきます。
世界的有名なバイオリンメーカーA. StradivariやピアノメーカーSteinway & Sonsは1インチ成長するのに8〜12年かかる木を使用している。同じように寒い地方で育つ小国杉も1インチに8〜16本の年輪を持ち、とてもいい音を奏でる。スピーカーの材料に適した資材が足元で調達できる。また林業や製材職人さんと直接会って対話し、情報交換ができる。こんなベストな環境にいて、地元で資材を調達することは自然な選択肢です。

環境や人への配慮
スピーカー作りには木は欠かせないもの。私たちが使う資材がどこからきてどのように取り引きされているかを知ることは大切です。なぜなら
世界の木材の10〜30%は違法に取引されています。環境だけでなく人権問題を引き起こしています。伐採次第では地盤、水、生態系などに大きなダメージを与えることにもなります。また資材によっては製材工程に膨大なエネルギーを必要としているからです。
森は管理をし利用しながら環境そして安全な里山が保たれています。阿蘇・南小国は火山地帯。定期的な間伐などきちんと管理をしないと火山地帯では森の木の根がしっかりと大地に張り巡らされないで、土砂崩れのなどの災害に繋がりかねません。森は適切に管理そして利用をすることで、環境そして安全な里山が保たれています。
多くの場所では釜を使って乾燥させるという環境に負荷がかかる方法で行なっていますが、火山地帯であるこの地域では、地熱を使って木を乾燥しています。
自然と共存していくため、そしてこの里山を守っていくためにも、林業の継続を支援していく上でも、地元の小国杉の利活用にHigoBeatはこれからも関わっていきたいと思っています。